芸術の秋、石黒洋菓子研究所で、音楽会を開催したい!という願いを、山田隆広音楽アカデミー代表で、ピアニスト・キーボーディスト・作曲家・指導者としてご活躍中の山田隆広先生と、山田凛仁さんに、叶えていただきました。
凛仁さんは現在14歳で、幼い頃から父である隆広先生から、ピアノと作曲の指導を受けて来られました。
国内外の音楽コンクールでの受賞歴も多く、10歳でウィーン、12歳でニューヨーク カーネギーホールデビューを果たされています。
地域の音楽活動にも力を入れられており、5月5日のこどもの日には、ウェスタ川越でもピアノリサイタルを開催されています。
石黒洋菓子研究所で音楽会を開催するにあたり、事前に演奏位置とアトリエの音の響きを入念に確認しました。
打合せの中で、アトリエの高い天井が演奏を豊かに響かせることが分かり、空間に適した電子ピアノとスピーカーをご用意していただきました。
今回の音楽会では、凛仁さんの、世界最難曲の一つとされる、ロシアの作曲家バラキレフの「イスラメイ」の演奏が、強く印象に残っています。
演奏前には、「イスラメイ」は技巧的な難しさを意識して作られた曲ではないことや、そのあまりの完成度の高さから、ラヴェルが難易度で「イスラメイ」超える作品を目指し、代表曲の「スカルボ」を作曲したことを、丁寧に、誠実に、解説してくださいました。
凛仁さんから紡ぎ出される音色が、空間全体に響き渡り、演奏が終わるやいなやスタンディングオベーションされた方もいた程、感動的なものでした。
難曲を最後まで弾ききった後には、「会場の音の響きが素晴らしく、最高の音がつくれました。」とのお言葉をいただきました。
隆広先生には、フランスにゆかりのあるショパンの楽曲と、石黒洋菓子研究所のフランス菓子をイメージした即興演奏をご披露いただきました。
自分が作ったお菓子の味わいを、一流の演奏家の方に、繊細な調べで表現していただけたことは、大変光栄でした。
最後に演奏していただいた隆広先生と凛仁さんによる「千本桜」は、手拍子とともに盛り上がり、思わず感動で涙が溢れてしまった方も、少なくありませんでした。
お二人が奏でる音楽を、手が触れられそうな距離で指先の動きまで余すことなく拝見しながら、聴くことができました。
目を閉じると、まるでコンサートホールで演奏を聴いているのかと思えるほど、素晴らしかったです。
隆広先生、凛仁さんをはじめ、ご参加の皆さまと一緒に、豊かな時間を過ごすことができましたこと、心より感謝申し上げます。
WEBサイト 山田隆弘音楽アカデミー
