JOURNAL

梅のパウンドケーキ

石黒洋菓子研究所という屋号で、フランス菓子の教室や販売を始めようと決めたとき、我が家で収穫できる四季折々の素材を使って、フランス菓子を作りたいと考えました。

その素材の一つに梅があります。

我が家の梅の木は、かつて、遊園地「としまえん」の近くにあったものです。としまえんができる前から、そこにあったそうで、樹齢は100年を超えます。

造園業を営む父が、地主の方から譲り受け、我が家にやって来ました。

地主の方は、盆栽に造詣が深く、盆栽をはじめ、庭の木々を手塩にかけて育てていました。
父の話では、木々に対する向き合い方がとても真摯で、さり気なく言われた「盆栽の良し悪しはね、三年間、毎日、世話をしてようやく分かってくるものなんだよ」という言葉が印象に残っているそうです。

地主の方から、父へと受け継がれた梅の木は、今年も実をつけました。その実を収穫してコンフィチュールを作り、パウンドケーキにしました。

期間限定での販売です。
梅のコンフィチュールがなくなり次第、販売を終了させていただきます。

我が家の今年の梅を味わって頂ければ幸いです。

はじめまして

石黒洋菓子研究所は、埼玉県のほぼ中央、四方を川に囲まれた自然豊かな川島町にあります。

京都で修行を積んだ父が営む石黒造園研究事務所の隣に研究室と教室を構えています。
※ 注)店舗は構えておりません。

これまで、家庭科教員として過ごす中で、中学生・高校生と一緒にパウンドケーキやマドレーヌ、季節の果物を使ったパイなどを作ってきました。

そして、焼き立てのお菓子を一口頬張った瞬間、「おいしいね!」「うまいな、これ!」と思わず笑顔でお互いの顔を見合わせる、そんな時間をたくさん経験してきました。

これからも、手作りすることの楽しさや美味しさを、石黒洋菓子研究所に集う皆さんと共有していけたらと考えています。

石黒洋菓子研究所のフランス菓子は、école crème et métier 加藤みどり師と東京代官山イル・プルー・ シュル・ラ・セーヌで学んだ製法で作ります。

素材は、川島町特産品のいちごやいちじく、我が家で採れる梅やあんず、ブルーベリー、さつまいも、柚子、みかんといった四季折々のものを使うことを心がけています。

川島町の農家さんに出向き、仕入れたものや、庭や畑で一つ一つ収穫したものです。

チョコレートやリキュールなどは、東京代官山イル・プルー・ シュル・ラ・セーヌこだわりのフランス産のものを使います。

この度、川島町産のいちごといちじくを使ったパウンドケーキのオンライン販売を開始する運びとなりました。

一つ一つがすべて手作りのため、一度にたくさんは作れませんが、手間と時間を惜しまずに作ります。

どうぞ、よろしくお願いいたします。